用賀アレルギークリニックは、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、じんましんなどアレルギー専門クリニック(アレルギー科・小児科・内科)です。東京都世田谷区用賀。
用賀アレルギークリニック
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永倉院長のお話シリーズ
永倉院長が講演などでお話した内容、病気知識の補足です。
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アレルギー疾患のの各病気を説明していきます。
「アレルギーのお話」では、永倉院長が講演などでお話した内容をまとめたものです。
気管支喘息とスポーツ
(1) なぜ、運動が喘息によいのか?
(2) どのスポーツがよいのか?
(3) 運動誘発性喘息とは?
(4) 運動誘発性喘息の治療と予防。
(5) スポーツをやっても良い時と駄目な時。
(6) 運動量はどう決めるか?
(7) 家族の関わり方や天候条件。
(8) 参考;食物依存性運動誘発性アナフィラキシー

(1) 適度な運動は、自律神経の一つである交感神経を活発にします。交感神経では気管を拡げるホルモン(カテコールアミン)が分泌されます。このホルモンは気管を拡げる作用があります。さらに、運動を継続すると副腎皮質機能もよくなります。副腎皮質からはステロイドホルモン分泌されます。このように運動量が適切であれば、喘息には良い面が多いのです。

(2) いかなるスポーツも喘息の人がしてはいけないというものはありません。スキューバダイビングですら、喘息症状が安定している方では楽しんでいる方も、私のクリニックには何人もいます。もちろん、水泳能力が十分あることが条件です。
表には、スポーツの一覧が出ています。種目は多岐にわたり、どれでも良いことがわかります。激しいスポーツを好まない方、特に女性、はウォーキング、ヨガ、ソーシャルダンスなども良いでしょう。

(3) 運動療法の際に問題となるのは運動誘発性喘息です。運動量が多すぎると、過呼吸のため、気道が刺激され、喘息発作を誘発します。通常は心拍数が1分間に130−140回を越すような持久的な運動で誘発されやすいといえます。冬の朝のマラソン、持久走は最も起こしやすいのです。

(4) 運動の10−15分前におこなう、気管支拡張薬の内服や吸入、インタール吸入などが即効性のある対策です。一方、これらの方法でも予防できないときは、数週間かけて吸入ステロイド薬を増量して吸入して、気道の炎症をさえると良いでしょう。 薬に頼らない予防法としては、運動前の十分なウォーミングアップが有効です。軽く汗ばむ位にしっかりやりましょう。

(5) 一般的には風邪のときは中止ですが、ケースバイケースです。寒い時期の戸外でのランニングはもちろん不可ですが、暖かい室内での軽い運動は、喘息症状が安定しているならば、風邪の初期には注意してやれば良いかもしれません。

(6) 運動負荷量は心拍数で見るのが便利です。60歳以上では1分間に140回、60−40歳では150回、それ以下では160回を越さないようにすることが一つの目安です。一般的には1分間に120−130回で、15−20分持続すると体の脂肪を燃焼させるといわれています。 
  運動を持続すると体が運動負荷になれて、運動量は増えてゆきます。特にジョッギングは走ったあとには、心身の独特の爽快感が得られます。運動負荷により脳の中にアヘンと同じような物質が産生され、これが快感を与えるのです。しかしながら、運動を持続するとこの物質は徐々に出にくくなります。一度これを味合うと、その快感を求めてヒトは運動量をアップしてゆきます。その結果が膝などの怪我や、最悪の場合ジョッギング中の心臓麻痺につながるのです。(ジョッギング療法を提唱したアメリカの外科医はこれで亡くなりました。) 

(7) いくら好きな運動でも、継続するのはなかなか大変です。億劫になるときは家族が付き合ってあげるのも良い方法です。一人で歩くのがいやな時でも、一緒に歩いてくれる人がいれば大丈夫でしょう。

 近年、何か食べた後に、運動をするとアナフィラキシーになる場合があります。原因の食物としては、小麦、魚介類が多いようですが、これら以外のものでも起こります。しかし、特定の食物との関係がはっきりしないケースも少なくありません。幸いなことに、現在はエピネフリンの自己注射が使用できるようになり、救急時のセルフケアーがしやすくなりました。
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