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■防犯情報
●ストーカー 被害は早めに 察知する
 ここ数年、東京などの大都市において、見知らぬ人物からストーカー行為を受けるケースが増えています。元彼などかつて恋愛関係にあった相手からではなく、名前も知らない見たこともない人からつきまとわれたり、悪質ないやがらせを受けたりするのです。
 相手が誰であるかわからないのに、不気味な行為を受けることは大変な恐怖です。心身に影響が出て、生活や人生そのものにも変化を余儀なくされるかもしれません。それでも、相手を突きとめられない場合が多いのですからやっかいなことなのです。
 いつもと違う不審なあるいは不快な出来事などには敏感になって、異常に早く気づいて対策をとることが被害を大きくさせないためのポイントです。

●絶対に 自宅を特定 されないで
 明らかにわかるような痕跡を残してあったり、はっきりとしたいやがらせ行為などがあれば、“ストーカー規制法”に基づいて取り締まってもらうように証拠を集め、記録を残して警察署に相談しましょう。
 なによりも、“ストーカー”という文字通り、後方からつけてくる人物に要注意です。つまり“尾行”されることから、自宅を特定され、郵便受けから個人情報が盗まれ…と被害が拡大していきますので、絶対に後をつけられないように警戒することです。
 中には、駅やコンビニから尾行されて、見知らぬストーカーに自宅のドアをノックされて恐ろしい思いをした女性もいるのです。

●どこででも 周囲を警戒 帰るとき
 電車などの乗り物においても周囲に気を配り、とくに、最寄り駅を出たときから自宅までの帰宅経路では、後方や周囲を見回して、コンビニなどの店内でも不審な人物がいないか確認します。
 郵便物を盗まれないためには、郵便受けにカギをかけることはもちろん、マメに郵便物は取り出しておきましょう。ゴミ処理も個人情報がわからないようにするなど、これまでに述べてきた注意事項をしっかりと守って、ストーカー被害を受けないようにしましょう。

●仕事での 思わぬ被害は 相談を
 勤務先の職務内容によっては、不特定多数の人と接することが多い女性もたくさんいます。お客様とは笑顔で応対しなくてはならないとなると、望まない思わぬ好意を寄せられる場合もありえます。退社時に待ち伏せされていたり、電話攻勢を受けるなど困った事態になることも考えられます。勤務上起こった事態については、一人で問題を抱え込まず、社内でよく相談をして周囲の協力を得て対処するようにしましょう。
●防犯は ひと手間かける 心がけ
 毎日、事件のニュース報道を見るにつけ、恐い出来事が多くなってきていると実感するようになってきています。何か対策をしなければ、いつ自分が次の被害者にならないとも限りません。《まさか…》と、思っているだけでは、何も変わりません。そして、万が一、何かが起こってからでは遅いのです。
 日々の生活の中で、ちょっとだけ今まで以上に気をつけたり、何かひとつ防犯対策をするだけでも、安全度は確実に上がります。

●今までが 大丈夫でも わからない
 いつ、どんな事件に遭遇するかなど、誰にも予測はできません。時間、場所、人間関係などありとあらゆる要素、要因が複雑に絡み合って、想像もできない結果を生み出すのです。
 今日現在、無事でいることは、実は奇跡的な偶然で、運良くここまで来られた、ということかもしれません。本当は、一歩間違えばどうなっていたかわからない…そんなきわどいところで無事を保っているとしたら? これからはそんな“運頼み”では、危なすぎます。

●これからは オンナは頭で 防御する
 “防犯”とは“犯罪被害を未然に防ぐこと”です。頭を使って、自分に起こりうる危険を予測して、可能な限り危険要因(リスクファクター)を排除することです。生活の中の行動や動作で、危険を招きかねないことは徹底的に避けるべきです。
 そのためには、どんな危険が自分には起こりうるか、ということをまず知ることです。危険の種類を知って対策を用意することが、“知的護身術”なのです。危険な状況におちいらないように、知的に対処することで身を守るようにしましょう。
 
●毎日が サバイバルだと 自覚する
 道路を歩いていても、自宅の中にいても、職場にいても、危険はそこかしこにあります。被害に遭わないために、自分の身の安全を常に考えてベストを尽くしましょう。毎朝、自宅を出るときに、「今日も無事にちゃんと帰宅しよう」と、心がけるだけでも違います。
 “戦場”でも“ジャングル”でもないけれど、様々な危険が取り巻く今の時代を生きぬくには、危険を避けてなんとしてでも生き延びること、つまり“サバイバル”のスピリットが必要なのです。
 
  “サバイバル”の基本は、“直感”プラス“頭を使う”こと。状況を的確に判断して、自分の“直感”を信じて、もっとも安全な道を選ぶことです。「毎日がサバイバル」という緊張感を持って、より安全に生活していきましょう。
海外で お金も命も 守り抜く
 〜海外旅行で狙われる日本人女性の危機管理その1


●狙われる 日本女性は 警戒を!
 海外に旅行して、何のトラブルにも巻き込まれずに「楽しかった」と心から思えるようなら、それはラッキーだったといえるでしょう。日本人は世界中どこにでも行き、どこでもお金があると思われているので、狙われることが多いのです。そして「No!」と言えない日本女性のあいまいな笑顔が危険を招きます。
 “置き引き”“スリ”“ひったくり”“ぼったくり”“詐欺”“強盗”“レイプ”などありとあらゆる犯罪が待ちかまえており、それらは日本国内ではあまり実感のない被害かもしれません。しかし、海外では日本と同じようなつもりでいると、いつ我が身に降りかかるかも知れない災難なのです。

●そのバッグ 手を放すな 盗まれる!
 買い物の時にキャッシャーの前で荷物をカウンターの上や足元に置いたり、乗物の座席を取るためにと上着を置いたりと、日本国内では当たり前にしていることでも、海外では「それは自分のものではない」と言っているようなものです。自分の体や手を離れた荷物は、一瞬の間に誰かに持って行かれてしまうでしょう。
 ホテルのフロントで書類に記入している間に、足下に置いたバッグがいつの間にかなくなっていた…というケースもあります。足元に置くのなら両脚の間に挟み込むようにしましょう。
 カウンターに置くときは必ず自分の両腕で抱え込むようにしましょう。高級なお店でも、バッグを自分の手から放してはいけません。試着や会計の時は要注意です。「ちょっと」と置いたつもりでは「アッ」という間に誰かが持っていってしまうのです。

●ひったくり されないバッグは たすきがけ
 日本では流行している“トートバッグ”でも、海外では口の締まらないバッグは危険です。手を差し入れたらすぐに財布などをスリ取られてしまいます。できればふたのあるショルダーバッグをふたを内側(体の側)にして持つようにするといいでしょう。ストラップに十分な長さがあればたすき掛けにしましょう。その上でジャケットやコートを羽織れば、“スリ”“ひったくり”のターゲットにはなりにくいでしょう。

●ぼったくり されないように 下調べ
 多少の英会話やその国の言葉を使って買い物で交渉をするのも楽しみですが、できるだけ電卓を持参してだまされないように注意しましょう。値切って安いと思って買ったところよその店ではその半額だった、ということもよく起きています。タクシーなどもおおよその料金について調べてから乗るようにしましょう。言葉が通じないので言うがまま支払って、実はかなりぼられていた、ということもあります。思わぬ損失を招かないようによく下調べをしておくことです。
駐車場 車を止める 闇の中
 〜マイカーの防犯対策を考える


●マイカーを 盗難被害に 遭わせない
 車を自分で運転する場合、交通事故に気をつけるのはもちろんのこと、“車上狙い”“車の盗難”といった被害にも注意と対策が必要になります。ここ数年、いずれの犯罪被害も件数が大幅に増加しています。
 わずかな時間であっても、車を離れるときにはカギをかけるべきであることは、自宅の玄関のカギをかけることと同じです。世の中には“泥棒”がたくさんいて、一瞬のすきをも狙っていることを忘れてはなりません。
 「自宅の前だから」「すぐに戻るから」と思っても、エンジンをかけたままカギもつけたまま車を離れるということは、「盗んでいいですよ」と言っているようなものです。ドアを開けて、運転席に座ってアクセルをふかせば数秒の内に走り出せるでしょう。
 
●バッグ類 衣類を残すと 狙われる?
 いつものようにいつもの駐車場に止めて置いたり、買い物や食事などでどこかの駐車場に停める時に、車内に荷物を残しておくのは危険です。とくにバッグ類、衣類は残さないほうが安全です。「貴重品は入れてない」としても、“泥棒”からすれば実際に中を確認するまではわからないのです。何か金目のものが入っているのでは?と、その気にさせてしまうことを避けるために、車内には一切の荷物を残さないことです。

●窓ガラス 破れば車も 盗まれる
 車は頑丈なものですが、窓ガラスはあくまでも“ガラス”という割られやすいものだと認識しておきましょう。スパナなどの工具で打ちつければアッという間に窓ガラスが割られ、そこから手を伸ばしてドアの内ロックをはずせば…簡単に開いてしまうのです。車内に置いたものだけでなく、車本体を持って行かれてしまうことだって考えられます。
 車は安い車でも数十万円はするでしょう。高いものでは数百万円あるいはそれ以上になります。それだけの金額の現金や貴金属をカギのかからない場所に放置するでしょうか? する人はいないでしょう。ところが、車泥棒にとって車は、現金や貴金属などと同じように高額な価値のあるものなのです。それが、誰でも近寄ることのできる場所に放置されていたら…。できる限り、カギのかかる簡単に侵入できない場所に止めるようにしたいものです。

●対策を してない車が ターゲット
 しかしながら、現実には“青空駐車場”であったり、誰もが入ることのできる駐車場に止めることも多いでしょう。となれば、そのまま置いておけばいつでも “盗難被害”に遭う可能性があるということです。被害を避けるためには、もはや“盗難防止グッズ”を活用するしかありません。
 窓ガラスを強化してガラスを破られるのに時間がかかるようにする“防犯フィルム”を貼ったり、“アラーム”などの警報装置をつける、車体を動かせないようにする“イモビライザー”を搭載するなどして守ることです。たとえば車の価格の1/100でも、車の保有者には必要な安全経費と考え、対策をしておきましょう。
通り魔の 危険を考え 歩くこと  
〜通り魔に襲われないためにすべきこと


●通り魔は 襲える人を 狙うもの

 「通り魔事件」では、子どもや女性、高齢者などが被害に遭うことが多いものです。なぜならば、犯人は確実に襲撃できる相手を選んでいるからです。“痴漢”“ひったくり”も一種の“通り魔”といえます。路上において女性はつねに襲撃を受ける危険性を考えるべきであり、警戒が必要なのです。
 夜間だけに発生しているわけではなく、日中、ひと目の多い場所で多数の人が殺傷されるケースもあります。しかし、なんといってももっとも危険なのは、夕方以降の夜道を一人で歩いているときでしょう。つまり、最寄り駅から自宅までの帰宅経路が危ないのです。

●自宅まで 帰宅経路を 知りつくす
 毎日通る道にこそ、危険があることを知っておくべきだということです。慣れた道だからこそ“油断”が生じるのです。あとわずかで自宅に帰り着くという安心感が、バッグの持ち方をひったくりされやすくしたり、周囲に気を配ることを怠ってしまうのです。やはり、本当に無事に自宅に帰り着くまでは、何が起きるかわからないのだという緊張感を持つことが大切なのです。
 そのためには、帰宅経路のどの位置が危ないか、危険な個所はどこかということを知り、さらに、万が一危険な事態が発生したときはどこに逃げ込むべきか、という安全な場所、救助を求められる場所というものも把握しておくようにしましょう。

●危険個所 避難場所まで 考えて
 たとえば、空き地、駐車場、公園、廃屋、工事現場、樹木の生い茂った暗い場所など、ひと気のない、何がひそんでいるかわからない所があれば、なるべく避けて通ったり、足早に通り抜けるなど、状況に応じて歩くように心がけるといいでしょう。
 また、いざというときに逃げ込める“コンビニエンスストア”や、遅くまで人のいるお店、知り合いの家などを覚えておくようにしましょう。

●安全な 歩き方が 身を守る
 下を向かず、顔を上げて前方左右をしっかり見回して、ときおり後ろを振り返ってつねに自分の周囲度の安全を確認しながら歩くようにします。 “ひったくり”はほとんどが後方から来るもの、さらに“ストーカー”も忍び寄る、こっそり近づく人という意味ですからやはり後方に注意すべきなのです。「背中にも 目があるように 振り返る」ことです。
 携帯電話の通話やヘッドホンステレオの利用はやめましょう。自分に近づく人物、車両に警戒しながら、テキパキと歩くようにしましょう。決して脅えたり、キョロキョロと落ち着かない様子ではなく、余裕を持って周囲の安全を確認しながら適度な緊張感を持って歩くことです。
 また、停車している車には不審な人物がひそんでいる可能性を考えて、遠ざかって歩くようにしましょう。「すみません」と突然、声をかけてくる人物にも要注意です。自分に近づくものに対して“警戒”を怠らないようにしましょう。
安全な 職場は皆で 作るもの  
〜職場における不審者対策について〜その2


●マニュアルが あるならしっかり 確かめて

 自分の働く職場について、その安全性についてまず見きわめましょう。業種や業務内容において、前回で述べたような危険性がどの程度のものか、把握することから始めます。これまでに襲撃を受けているような事件例と同様の、あるいは似た業種などである場合は、リスクは高いでしょう。
 しかし、そういった職場であれば、すでに“危機管理マニュアル”が用意されていることと思います。であれば、今一度、いや何度でも、マニュアルを読み返して、同僚とシミュレーション、予行演習をしておくといいでしょう。

●万一に 備えて配置を 考える
 たとえば、弘前市の消費者金融放火事件では、3階で窓から逃げることもままならず煙に巻かれています。宇都宮市の事件でも、店の奥に非常口がありながら使用できない状態になっていました。
 自分の職場が建物の中のどの位置にあるのか、何階建ての何階で、非常ドアや非常階段までの経路、避難器具や消火器等の設備についてもその位置、使用法なども確認しておきましょう。自分のいる場所への不審者の侵入が可能かどうか、その際に避難する経路はあるかということも重要です。1カ所しか出入り口がなければ、万一の際にはどうすべきか、考えておく必要があります。出入り口で火が出たら、逃げられないという状況では助かる可能性が低くなってしまいます。家具の配置を考えるなどして工夫しましょう。

●暗号で 緊急事態を 知らせよう
 不審な危険人物と思われる来訪者への対応は、慎重さが求められます。あくまでも落ち着いて、相手も落ち着かせるようにしつつ、警察や警備への連絡がすみやかになされるべきです。このためには、侵入者にはそれと知られないように、社内の人にだけ通じる“合い言葉”や“暗号”を用意しておくことです。さりげない、不自然でない言葉で、緊急事態であることが伝わるようにするのです。
 たとえば実在しない人の名前を○○とか決めておいて、内線電話や奥に向かって「○○さーん」と呼ぶときは、「不審者侵入、至急、警察に連絡せよ」「緊急事態発生、110番を!」という意味だというように、取り決めをしておくことです。

●それなりの 準備が物言う 危機管理
 職場のリスクの度合いによっては、防犯カラーボールや催涙スプレーを用意して置くこともいいでしょう。緊急事態に備えて、ハンディサイズの消火器などは、相手から見えない、しかしすぐ手に取れる場所に用意しておきたいものです。ちょっとした重い置物なども、相手には取られないように、こちらからはすぐに相手に投げつけることができるようだと相手にダメージを与えることができるかもしれません。
 万が一の場合には、「何があっても自分は生き残る、助かる」という強い気持ちがなくてはなりません。迷っていたり、どうしたらいいかわからないままでは、一瞬をあらそう場面で明暗を分けることになります。
 そのためには、考えられるあらゆる緊急事態を想定して、対応策を用意しておくことです。被害を未然に防ぐ、あるいは最小限の被害にとどめるために出来ることは何か、ということをしっかりと考えておきましょう。
 すべての職場の条件、危険度はそれぞれ違います。“自分の身は自分で守る”ように、“職場の安全は職場の皆で守る”ことなのです。
不審者を 警戒すべき 職場でも  
〜職場における不審者対策について〜その1


●どこよりも 長くいるのが 我が職場

 自宅では、侵入者に備えて防犯対策をほどこしても、職場ではどうでしょうか? まさか、会社には? 人もたくさんいるし…と思ってはいませんか? しかし、誰でもが入ってくることのできる場所では、いつ不審な人物が侵入してこないとも限りません。眠っている時間をのぞけば日中、もっとも長くいる職場での危険を忘れてはいけないのです。
 とくに、不特定多数の人と接しなければならない仕事内容の場合、こちらが望まないのに好意を持たれてしまったり、サービスでの笑顔を勝手に誤解されて、ストーカー被害に発展したりすることもありえます。また、会社の事業内容によっては、思わぬ人物の襲撃を受ける場合も考えられます。さらに、どのような事業所においても、理不尽な苦情をつけてくるような“クレーマー”の存在があるものです。

●不審者に 襲撃される 危険あり
 刃物を持った不審者が侵入してきたり、ガソリンの入った容器を手に、思い詰めた犯人が相当な覚悟で現れることもあるかもしれません。そうして脅されて現金を要求されるなどの事件は多数発生してきています。
 “好ましくない来訪者”が、予想もつかないような事態を引き起こす可能性を考えて、どのような事業所においても、最悪の事態に備える準備をしておく必要があることを忘れてはなりません。

●悲しみの 忘れられない 事件たち
 これまでに、ガソリンなどで放火されたあげく従業員が亡くなるという痛ましい事件は各地で起きています。平成12年6月に栃木県宇都宮市の宝石店内で男がガソリンを撒いて放火、女性従業員6人が死亡した事件。そして、平成13年5月8日には、青森県弘前市内の消費者金融機関で同様の放火事件が発生。20歳〜46歳までの男女5人の従業員の命を奪い、ほかに4人が火傷等の被害を受けました。
 平成15年6月24日には熊本県熊本市内のスナックでは、経営者の女性(32歳)が店の男性客(52歳)に突然、ガソリンのような液体をかけられ火をつけられて亡くなっています。

●皆でする 防犯訓練 考えよう
 とくに、女性は受付業務を行う場合が多いので、まず最初に不審者と対応する危険性があります。そのようなときには“冷静に”、とはいっても、気が動転しないほうが不思議なくらいの出来事です。いざ、その場面になってから考えても間に合いません。
 では、いったいどうしたらいいのでしょうか? 職場内での“危機管理”に関して徹底的にミーティングをしておくことです。事前にその場面を想定して、シミュレーションをしておく、つまり“防災訓練”をするように、“防犯訓練”が必要なのです。
利用前 トイレの周囲を チェックする  
〜公共トイレの危険を知り、被害を防ぐ


●トイレには 盗撮・のぞきの 危険あり

 公共の場所におけるトイレ利用は、誰が入っているかわからないという危険性がまずある、という認識を持っていましょう。「女性用」であっても、男性が入っている可能性がないとはいえないのです。
 トイレのある場所は目立たない場所にあることが多く、男性用女性用と並んでいれば女性用が奥にあることが多いのですが、トイレに通じる通路じたいが死角にあるなど、誰が侵入してもわかりにくいのです。実際に、男性が出てきて驚いたりした人も少なくありません。
 さらに、トイレの個室内でふと気づいて上を見たら男と目が合ったとか、個室の仕切りの下が空いているところから鏡が差し込まれたなど、トイレ内でショックを受けたことのある女性もいます。
 要するに、女性用トイレだからと、決して油断は禁物なのです。

●入る前 入って出るまで 注意する
 まず利用する前に、その場所をよく確認しましょう。周囲の状況、トイレのある位置はどうでしょうか。不審な人物が人知れず侵入できるような状態ではありませんか? 人通りも見ておきましょう。周囲に誰もいなければ、侵入するのに気づかれません。また、緊急時に助けを呼んでも気づかれないようでは困ります。
 トイレ内に入ってからは、まず全体をよく見てみます。手洗いスペースと個室スペースとの間に仕切りがあると誰かが入ってきたときにわかりづらいので、内部の構造をよく把握しておきます。
 たくさんの人がいるときは気にする必要はなくても、問題は他に人がいない場合です。
 とくに、夜間や、位置がひと気のない場所であったりするとき、また一人で利用しなくてはならないときです。
 雑居ビルなどの男女共用の場合はとくに注意が必要です。これは出入り口の扉にカギがかけられるタイプでなければ、利用しない方がいいでしょう。また、盗撮カメラを取り付けられる危険性も高いでしょう。

●空いてても 人がいないか 個室見る
 空いている個室はすべて内部を見て、人がいないか確認します。手前のほうだけ見ても、奥の方の空いている個室のドアのかげに誰かがひそんでいるかもしれません。掃除用具入れのドアもチェックしましょう。できるだけ、左右のどちらにも個室があるよりは一方が壁になっている個室を選び、天井の通気口などがないところにします。内部の様子を見て、不審な荷物やゴミやロールペーパーのストック周辺もチェックしましょう。仕切りの上下に空いている部分があれば、隣りに入ってくる人の気配に敏感になっておきましょう。
 使用後にも、いきなりドアを開けるのではなく外の気配を考えて開けるようにします。
 
●手荷物は 気づかぬうちに 盗まれる
 ドア上部や仕切りの上が空いている場合は、フックにかけたバッグ等にも注意が必要です。そこにバッグをかけるのであれば、人の手が伸びてこないか見るようにして、できるだけ低い位置の置き場所を選びましょう。買い物の荷物も目を離さず、手洗いの間も出入りする人に気をつけましょう。
ゴミ処理も 個人情報 守ること 
〜 ゴミ処理も大切な防犯行動のひとつ


●ちょっと待て ゴミにもあなたの 情報が

 「個人情報」というと、11桁の番号や役所が管理している情報というイメージが強いと思いますが、むしろ日々の生活そのものに情報があることはおわかりでしょう。服装や行動、住まいなど他人の目に見えるあなたの情報はすべてあなたの個人情報なのです。
 その中で、とくに忘れがちなのが「ゴミ」です。「捨ててしまうモノなんだから、気にする必要はないのでは?」と思わないで、しっかりと情報を管理しましょう。

●DMや 宛名用紙で わかること
 友人や家族からなどのプライベートな手紙はあまり捨てることもないでしょうが、ダイレクトメール(DM)はどうでしょうか? あまり重要でも必要でもない印刷のハガキや封書など、そのまま捨ててはいませんか? 住所に氏名、ときにはよく見ると電話番号も記載されていることがあります。また、バーコードには様々な個人情報が入っており、その気になればバーコードを読みとる機械もあるのです。
 また、宅配便などの宛名用紙は住所・氏名、電話番号はもちろんのこと、送り主のその情報も記載されています。もし、同じ苗字だったら、親だろうということで、実家の住所や電話番号までわかってしまいます。そのほかに、光熱費関係の検針表などにも氏名が書かれています。
 つまり、意識しなければそのまま捨ててしまうものですが、実は大切な個人情報が記載されたままという場合が多いのです。

●ほかにもわかる こんなこと
 また、たとえば病院の薬袋や薬の包装紙などから病名がわかったり、雑誌を見れば性別・年代、興味のあることなどがわかります。
 クレジットカードの利用明細を見れば生活内容や金銭感覚がわかったり、ローンの状況がわかったり借金の有無などもわかります。
 旅行のパンフレットがあれば(近々、留守にするな)と予測されてしまいます。

●こうして防ぐ 情報流出
 世の中にはヘンなことをする人がたくさんいます。とくに変質者やストーカーなどが、「女性専用の建物だから」とか、「尾行した女性の情報を知りたい」などと思ってゴミを探ることがありえるのです。見知らぬ人物に個人情報を知られることは不審な出来事を招いたり、ストーカー行為などの犯罪行為を誘発するかもしれません。
 そこで、氏名・住所・電話番号ほかすべての個人情報が記載されている部分は、ただ細かくしただけでは読めてしまうこともあるので、油性インクなどで塗りつぶしてからシュレッダーにかけましょう。念を入れるなら表裏とも黒の油性インクで塗りつぶしましょう。なければハサミや手で千切ってもいいのです。完全に判読不能にすることです。また、下着などはハサミで細かく切ってから捨てるようなデリカシーを持ちましょう。
 たしかにゴミはゴミなのですが、「あなたのゴミである」と特定されるとそれは個人情報になるのです。自分のゴミだと特定されることは危険です。注意して処理するようにしましょう。
 たかがゴミ、されどゴミ。ゴミの捨て方で、あなたの危機管理意識がわかるのです。
エレベーター 乗る前死角を チェックする  
〜エレベーターの安全な乗り方


●乗る前、乗ってから、降りてからも

 エレベーターはボタンひとつで操作でき、子どもでも利用できるものです。ところが、目的の階に到着するまでは“密室”という構造が、様々な危険をもたらすものでもあるのです。女性や子どもが性被害を受けることが多いですし、男性であっても、暴行や強盗などの被害を受ける場合もあります。
 わずかな時間とはいえども、警戒が必要なのです。そこで、どうすべきかというと、“乗る前”“乗ってから”“降りてから”も、注意することです。

●乗る前
 まず“乗る前”には、エレベーターの中だけでなく、エレベーターホールから周囲を見回します。建物の構造的に“死角”が必ずありますから、エレベーターの前にいるだけではわからないものかげ、集合郵便受けのあるあたりや、植栽のかげ、階段や非常口あたりにも人がひそんでいないか確認しましょう。夜道を歩いて帰って来た時に、何者かに尾行されていないかもよく見ておきます。
 誰かが続けて乗ってこないことをしっかりと確認した上で、初めて乗り込みましょう。その際も、運良く1階に停まっていたからと勢いよく乗り込まないことです。停まっているエレベーターの中に誰かいないか、ドアが開いてみないとわかりません。ドアの正面には立たないで、内部をよく確認しましょう。

●乗ってから
 乗り込んだら、誰も乗ってこないことを確認してから行く先階のボタンを押します。降りるときはボタンを押して1階に戻しておきましょう。自分の住まいのある階を知らせる必要はありません。
 もし、誰かが1階にいて、あなたの降りる階を知ろうとジッと見ていたら? 降りる階を知られたくないならば、他に2つほど違う階のボタンを押しておきましょう。何階で降りたか足音でバレてもいけないので、靴音に注意して降りるようにします。
 
●降りるとき
 建物がオートロックでなかったり、外階段があったり、誰かがあなたの帰りを待って途中階で待ち伏せされる可能性があるような場合は、エレベーターをいったん、最上階まで無人で動かしましょう。もし万が一、誰かが待ち伏せしているなら、途中で停まるはずです。停まらずに最上階までいったら、ひとまず安心ということであらためて乗り込みましょう。

●見知らぬ同乗者がいたら?
 もし、やむを得ず、誰かと一緒に乗り込んでしまったら? 相手が降りる階のボタンを押してから上の適当な階のボタンを押すなどして、自宅階を知られないようにします。自分から「何階ですか」と声をかけて、その人の様子を見てもいいでしょう。その際は、目を合わせないようにします。必ずボタンの前に立ち、何かあったら、すぐに“緊急ボタン”を押したり、近くの階などたくさんのボタンを押してドアが開くようにします。できれば、ごく自然な様子で降りて、次のエレベーターを待つようにしましょう。
 もう自宅はすぐそこです。エレベーターを1台待ってでも、安全に帰り着くという“ゆとり”を持ちましょう。
在・不在 気取られないよう 工夫する  
〜望まない来訪者・空き巣を防ぐ


●留守宅に侵入するドロボウ
 家に人がいない頃を見計らって侵入するドロボウ=“空き巣狙い”。彼らはなぜ、その家に侵入するのでしょうか? 「留守」だと思うからでしょう。では、なぜ「留守」だと思うのでしょうか? “灯りがついていない”“物音がしない”となればドロボウでなくてもわかります。
 そのほかに、たとえばよその家が取り込んであるのに、“洗濯物を干したままである”というのも、帰宅していないことがわかります。また、“新聞がそのまま”だったり、郵便受けをのぞき見て、“配達された郵便物が残ったまま”であればやはり帰宅していないと推測されます。電気メーターが誰にでも見えるような場所にあれば、中の回転板の動き(電化製品の使用状況)を見て、いるかいないか判断するともいいます。

●不在時をいるように見せかける
 家にいない間に誰かに侵入されないためには、施錠はもちろんのこと、洗濯物は外出前に取り込むか室内に干して、新聞や郵便物はマメに回収しておきましょう。さらに、電灯をつけたままにして、テレビやラジオなどをつけておけば、外から見たりドアの外からわかる様子では人がいるように思えるはずです。

●在宅時をいないように見せかける
 逆に家にいるけれども、いないように見せかけたい…ときもあります。うるさいセールスや勧誘の来訪者です。ドアを開けたら最後、契約書にハンコを押すまで帰ってくれないなんていう悪質な場合もあります。もうこれはドアチャイムが「ピンポーン」と鳴っても出ないことしかありません。
 “インターホンで追い返す”としても、返事をして会話をするという応対をしてしまうと、まず“声”で女性であることがわかってしまいます。一度出てしまうと次に出るまで、あるいはドアを開けるまで何度も鳴らされたりドアを叩かれても困ります。
 予定していない来訪者には無視を決め込むようにしましょう。宅配便などの場合、“不在票”を残してくれますから、再度時間を指定して配達してもらいましょう。とくに、夜間、深夜の来訪者には警戒が必要です。
 テレビや灯りがついていても、応答できない場合もあるのですから、気にしないことです。知り合いならば電話をかけてくるはずでしょう?

●長期不在には
 旅行などの長期不在の後、帰宅してみるとドロボウに入られていた……という場合、どうして不在がバレたのか、と考えてみると、数日間だけだからと放っておいたために“新聞や郵便物がそのまま溜まっていた”ということがあります。  
 地域の郵便局に問い合わせれば「不在届け」または「郵便物留置願」といった書類がありますので、不在にする前日くらいから郵便物の配達をストップしてもらいましょう。帰宅後に配達してもらえます(無料)。
 新聞も念のため、前日には止めておき、帰宅後に配達してもらうか、不要ならその旨を伝えておきます。郵便受けやドアの新聞受けにチラシ等の何かが入れられたときには管理人さんや大家さん、隣人など依頼できる人にお願いしてマメに取っておいてもらいましょう。

●安全経費の考え方
 テレビのオンタイマーオフタイマーを利用して、夕方から夜間にかけてはテレビをつけておきます。電灯もタイマーが利用できると理想的です。やはり夕方から就寝時くらいまでは点灯しておけるといいでしょう。数日間の留守なら、電灯をつけたまま出かけるくらいの気持ちでいましょう。空き巣に入られて財産を奪われることに比べればわずかな電気代です。保険と考えましょう。
盗聴や 盗撮の危険 こう防ぐ  
〜盗聴・盗撮被害を防ぐ


●コードレスや子機が危ない

 まず、「盗聴」についてですが、イメージしがちな「盗聴器がしかけられる」という場合もありえますが、むしろ家庭用の固定電話のコードレスの子機が危ない、と知っておきましょう。障害物がなければ100メートルくらい離れたところでも利用できるものなので、無線機を使って周波数が合ってしまえば、簡単に傍受されてしまいます。
 基本的にプライベートなことや、他人に聞かれたくないことはコードレスの電話は利用しないことです。代わりにコードのつながっている親機を利用するか、携帯電話を利用した方が安全です。

●盗聴器がある?なし?
 ところが、電話機そのものや建物の電話の保安器に盗聴器を取り付けられていた場合は、親機であっても盗聴されてしまいます。周囲の人や見知らぬ人が自分が電話でしか話していないことを知っていたらおかしいと思えます。
 さらに、新築でない賃貸物件に入居した際や、他人から譲り受けた電話機やモジュラージャック、電化製品(ビデオデッキ、テレビ、エアコン他)、電源コンセント、電気のヒューズなど、色々なものに仕掛けられていたり、盗聴器そのものだったりします。
 心当たりがあったり不安な時は、「盗聴器発見器」というものがホームセンターやDIYショップ、通信販売などで比較的安価で購入することができますので、それを利用しましょう。事態が深刻な場合は、盗聴器発見業者というのもありますので相談してみてもいいでしょう。
 また「盗聴」でなくても、「盗み聞き」されることもあります。携帯電話の利用時には、つい普段より声が大きくなるでしょう。歩いているときだけでなく、自宅内で大きな声で話していると、ドアや窓の外でじっと聞いている不審人物がいるかもしれません。家族や友人などとお互いに声の大きさをチェックしてみるといいでしょう。

●盗撮?
 あやしげな雑居ビルや、多数の人間の出入りがあって清掃が十分でないような場所のトイレなどでは、個室内部の全角度をよく見て盗撮機がしかけられていないか警戒しましょう。タバコの空き箱であったり、ちょっとしたものに隠されていることもあります。
 また、張り紙の裏にのぞき穴がある場合もあります。仕切り板の上下にすき間がある場合は、隣の個室の人の気配に注意しましょう。天井にある通気口や、壁の扉などにも気を配りましょう。つまり、盗撮カメラなどがとりつけられていなくても、「盗撮」ならぬ「のぞき」という危険性もあるということです。

●自宅で注意
 建物の上の方の階だから、回りに高い建物がないから、といって、カーテンを開け放してはいけません。どこから見られていたり、望遠レンズを使って撮られているかもしれないのです。また、玄関ドアの新聞受け口からのぞかれていた、ドアスコープが知らない間に取り外されていたといったようなケースもあります。
 家の中だからと安心してしまうのではなく、家の中にいてものぞかれたりするとしたらどこからか、という点を検証してみましょう。玄関ドアの前にはのれんやカーテンを吊したり、ドアスコープは時折チェックしましょう。
 窓の外に人はいない、と思っていても、2階以上の部屋であっても、よその部屋からしのび込んできた男が窓の外に立っていた、という事例もあります。女性はいつでものぞかれる危険性があると自覚して生活しましょう。
窓からの 侵入に備え ガードする  
〜ガラス破り・侵入被害対策


●侵入被害はココから

 「ピッキング盗」などが知られて、玄関ドアからの侵入被害が多いように感じられるかもしれませんが、実は窓ガラスを割ってクレセント錠を開けて侵入する「ガラス破り」という手口も非常に多いのです。網入りのガラスや強化ガラスなどは防犯的には強くありません。通常のガラスは簡単に割られてしまいます。ガラスは火に弱いため、窓ガラスをバーナーやライターなどであぶって、水を吹きかけるなどして簡単に割ってしまい、カギを開けてしまうという「焼き破り」という手口も新たに出てきています。
 そこで、大事な点は、「窓ガラスを割れにくくする」「ガラスを割られたとしても、窓を開けられないようにする」ことです

●防犯グッズを活用する
 防犯ガラスは価格の点もあり、賃貸物件ではむずかしいかもしれません。そこで、できれば窓ガラスには「防犯フィルム」を貼って、ガラスの飛散を防ぎ破られにくくしておきましょう。ホームセンターやDIYショップなどで比較的安価で購入できます。そして、「補助錠」を窓の上下にセットすれば、窓はビクともしません。侵入するには補助錠を解除するか、窓ガラスを人が入れる大きさにまで割り破らなければならなくなります。手間も時間もかかり、侵入をあきらめる確率が高くなりそうです。
 さらに、「玄関」のところでお知らせしたように「防犯ブザー」を同様にセットしておくと、ドアを開けようとすると警報が鳴って、侵入を防げます。

●窓を開けておきたい?
 とくに、これからの季節は、涼しい風を入れようと窓を少しだけ開けておく、という方も多いようです。建物を外から見たときに、窓枠が少しでもずれていればその窓が開いていることは誰にでもわかります。窓が開いていれば、「ウチの窓にはカギはかかっていませんよ」と知らせていることになりドロボウを寄せつけてしまいます。
 窓ガラスを割る必要もなく、カギを開ける手間もなく、侵入できるのですから、ドロボウからすれば真っ先に狙いたい家になります。窓を開け放しておくことは非常に危険だということを覚えておきましょう。それでも開けておきたい…という場合は、補助錠、防犯ブザーなどで侵入に備えて対策を施しておくしかありません。

●洗濯物も個人情報
 さらに、ベランダに洗濯物を干したままにしておくことは危険です。洗濯物を取り込んであり、灯りがついていれば在宅すなわち人が家の中にいることがわかります。しかし、灯りがつかず、洗濯物がいつまでも干されたままでは、家人は帰宅していない、不在の状態だということがわかってしまうのです。それが、女性用の下着や衣類であれば、住人は女性であることがわかります。
 また、ベランダに洗濯物を干したまま取り込まずに、窓のカギをかけずにいたら…… ドロボウや、婦女暴行を目的としている人物に狙われやすい状態だということになるのです。女性用とわかる洗濯物はなるべく室内干しにして、窓はしっかり閉めるようにしましょう。
玄関の ドアは必ず ツーロック

●ワンドア・ツーロックは常識

 ひとつのドアに2つの錠前、つまりワンドア・ツーロック(主錠と補助錠)は当然のことと考えましょう。仮に2軒のうち、錠前がひとつのドアと、2つ錠前があるドアと、あなたがドロボウなら、どちらを狙いますか? 侵入窃盗犯は侵入するのに時間がかかることを嫌います。当然、カギを開ける手間が半分で済むワンロック(錠前がひとつ)のドアを先に狙うでしょう。つまり、ドロボウのターゲットにならないためには、ワンドア・ツーロックは最低限、実行してほしい点です。

●危ない錠?
 ドアノブの中心にカギ穴がついているタイプの錠前は「円筒錠」と呼ばれ、本来は室内用のものです。これはちょっとしたピック(耳かき状の金属製のひっかく道具)があれば、簡単に開いてしまいます。もし、このタイプならば1日も早く、錠前を頑丈なものにしましょう。大家さんや仲介業者さん、管理会社などに依頼してみるといいでしょう。
 また、錠前のカギ穴が縦型のものは、もっとも普及していたものでピッキングされやすいタイプです。その後、カギ穴が横型になってきていますが、こちらもまた狙われています。

●侵入手口いろいろ
 ピッキング対策をしてあっても、「サムターン回し」という手口に弱い場合があります。ドアのすき間や錠前の周辺をドリルで穴を開けられて内側のサムターン(親指で回すつまみ)を回されてしまうと、ドアが開けられてしまうのです。あるいは、ドアの新聞受け口を壊されて手を入れられて開けられたり、ドアスコープ(来客確認用の魚眼レンズ)をはずされて器具を挿入されてやはりサムターンを開けられてしまうことがあります。
 その他にも、特殊な器具を使って開ける「カム送り(バイパス)解錠」、ドアのすき間にバールなどを差し込んで無理矢理こじ開ける(錠前を破壊する)「ドア錠破り」などの手口もあります。

●安全な錠前とは
 まずカギ(key)を見て、たくさん穴(へこみ)のあるもの(ディンプルキー)であれば、複製も作られにくく、ピッキングされにくいものなので安心です。その他、カギの複製を作ってくれる店などで自宅のカギを見せて「ピッキングされやすいものかどうか」訊いてみると、すぐにわかります。もし、防犯性が低いものであれば、確実にピッキングされにくいタイプのものに交換を依頼するか、自分で費用を出してでも(約1万円〜)ピッキング対策用の錠前にしておくべきでしょう。もしワンロックならば、もう1つ錠前をつけるようにしましょう。2年間かそれ以上利用すれば1日当たりわずかな金額になります。安全を自分で買うということです。

●侵入させない!
 ワンドア・ツーロックのほかに、ドアのすき間を防ぐ「ガードプレート」を取り付けるといいでしょう。また、もしドアを開けられてしまっても、ドロボウが侵入できないように警報(音)で侵入を阻止できます。安価な防犯ブザーをドアチェーンのようにセットして、万が一、開けられても侵入されないように対策をしておくと安心です。「ワンドア・ツーロック・ワンブザー」がおすすめです。
 そして、なによりも、「カギのかけ忘れ」がないようにしましょう。ゴミ出しやちょっとの時間に空き巣被害に遭ったり、カギをかけ忘れて盗難被害や性被害を受けるケースが非常に多いということを知っておきましょう。「カギは命と財産を守るカギ」なのです。
●表札&郵便受けも個人情報
 自宅の表札や郵便受けには名前を掲示してあるのが普通です。もちろん、郵便局では氏名を掲示するように要請しています。郵便や宅配便などの配達時にも受取人を特定するのに必要な情報だからです。
 ところが、人によっては、名前を掲示しないままずっと過ごしている人もいるようです。集合住宅の場合は表札がなくても、部屋番号が記載されていれば届けられることが多いからです。女性のひとり暮らしの場合は、できるだけ出さずにすめばいいのですが、建物によっては姓名を明記するように義務づけられていることがあります。
 しかし、フルネーム・姓名まで書いたり、いかにも女性好みのかわいらしい表札などは、「ここには女性が住んでいます」と公表していることになります。もし、女性専用の建物でなければ、父親や兄弟の名をしるすということもできますが、あっさりと苗字だけにしておきましょう。字体もごく普通がいいでしょう。

●表札は日中だけに
 通常、配達の時間は日中です。依頼して夜間の配達にしてもらうときでも午後9時くらいまでです。そこで、名前の掲示は配達に備えて、日中にのみ必要と考えて、夜間は取り外しができるようにするといいでしょう。
 マグネットタイプの表札を日中は取り付けて置いて、夜間、帰宅時には取り外しておくようにすると、無用な情報を知られずにすみます。たとえば、ストーカーや不審な人物に尾行された場合、自宅を特定されないために、まっすぐに自宅に帰らないことは当然ですが、万一に備えて、名前を知られないように帰宅したら表札を取り外しておくと安心でしょう。

●郵便受けにはカギかけて
 集合郵便受けなど、せっかくダイヤル式の錠などがついているのにカギをかけない人がいます。施錠していなければ、誰が扉を開けるかわかりません。郵便物には、氏名だけでなく、電話番号やクレジットカードの番号などをはじめとするあらゆる個人情報がつまっています。勝手に開けられて郵便物を盗まれるということは、自分の個人情報を盗まれることと同じですから、カギかけは面倒がらずに確実にしましょう。自分で錠を取り付けるときは、番号を合わせるタイプのナンバーロックなら3桁よりは4桁のもの、あるいはカギ(key)が必要な南京錠のタイプがおすすめです。

●マーキングについて
 今年になってから、「マーキング」と呼ばれる、表札やその周辺に文字や数字などの暗号のようなマークあるいはごく小さなシールなどが知らない間に勝手につけられているという現象が各地で見られています。悪質訪問業者や侵入窃盗団が、その家に関する情報を記しているらしい、といわれています。
 実際のところ、それらのマークが何を意味するのかは推測はされているものの、決定的な情報はありません。しかし、いずれにしても、人の表札などに勝手にしるしをつけるなど、もってのほかです。気づいたらすぐに消したり、シールをはがしておくようにしましょう。
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