10月11日木曜日、川崎市中原区役所での講演会の後の質問に対するお答え
(1) 生まれてくる赤ちゃんがアトピーにならないように気をつける点がありますかというご質問に対するお答え:

このHPと病気知識の項目中の妊娠とアレルギーをご覧ください。妊婦さんの食生活について説明が書いてあります。

幼児のアトピーは治るかどうかというご質問に対するお答え:

一般的には思春期に向かい、きちんとした治療と体力がつくことにより、アトピー性皮膚炎は軽くなる場合が多いといえます。成人期以降に再発する方もいますか、将来再発するかということについて幼児期に前もって知る方法はありません。したがってドライスキン対策や生活環境中の皮膚を刺激しやすい原因について、気をつけておくことは必要です。

卵除去の場合、何を食べたらよいのかというご質問に対するお答え
卵は他のタンパク質でその栄養を補うことができます。例えばとーふなどの大豆製品、お魚、肉を食べるなどです。これらの食品をまんべんなく食べれば、卵を食べないことによる栄養的な問題は全く起きないといえます。

小麦カゼインがご心配の時はメーカーへ直接お問い合わせください。近年法律が変わり、消費者の質問に答えなければならなくなりました。ちゃんとした答えが無いときは、厚生労働省へ、お電話してください。
(2) 現在に1歳の男児が、8カ月ころ卵を食べて蕁麻疹と下痢が出たという方に対するお答え:

お話しましたように、抗アレルギー薬は基本的に抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬は直接食物アレルギーを抑えるわけではありません。主にカユミを抑えると考えられます。また卵黄を少量ずつ食べて慣らし中ということですが、それで症状が出なければ徐々に増やしてよいでしょう。
(3) 2才の形で血液検査でアレルギー体質ということで現在通じ、ザジテンを飲んでいる方に対するお答え:

食物負荷試験に慣れた専門医のもとで除去試験、負荷試験をきちんと行い、現在禁止している食品を本当に中止なければいけないのか、チェックする必要があるでしょう。現在使用中のステロイドは講演中にお話しました徐々に減らす方法を試みていただくとよろしいでしょう。
(4) 現在4歳でインフルエンザの際の血液検査でアレルギーが判明した方に対するお答え:

卵サンドは食べても大丈夫でも。卵焼きはのどがヒューヒューなることがあるということですが、同じ卵でも、卵サンドと卵焼きでは加熱温度に差があったのでしょう。
もうひとつの理由は食べた卵の量によるかもしれません。いずれにせよ卵を食べてヒューヒューなったということは注意が必要です。どのくらいの加熱が必要か、またはどのくらいの量を食べることができるのか、慣れた専門医のもとで食物負荷試験を行い、食べられるグラム数と必要な調理法を決めてもらうとよいでしょう。
(5) 皮膚科に行ってアトピー性皮膚炎といわれ、卵かなと思っている方に対するお答え:

講演でお話しました内容の手順に従い、皮膚検査や血液検査を行い、必要があれば慣れた専門医のもとで卵の食物負荷試験をしてもらうとよいでしょう。
(6) 4歳の娘さんでインタールを内服している方へのお答え:

−供養のインタールは食事の前15分前に飲むと、原因の食物のたんぱく質が体の中に吸収されないというふうに説明されています。しかしその効果はすべての人に見られるわけではありません。有効性に大きな個人差があります。したがって一応使うのではなく、本当に必要の場合に使った方がよいでしょう。
吸入、点鼻インタールに関するもうひとつの質問ですが、喘息に関していえば、3年の無発作で初めて寛解といえます。したがって不用意には止めない方が良いと思います。インタール吸入に関しては、このHPの最初のページの永倉先生のお薬の話というところをご覧ください。インタールに関するより詳しいお答えが出ております。またさらに同じホームページのQ&A 555番にもインタールに対するお答えが出ています。参考になるでしょう。
(7) 4歳のお子さんで喘息、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎でIgEが890の方に対するお答え:

食物解除については、血液検査や皮膚検査の数値をもとに、慣れた専門医の指導の下で、卵負荷試験を行うとよいでしょう。不用意にご自分で与えた場合には、強い症状(喘息やショックなど)がまれに出ることがあるので、自己流は全くおすすめできません。

魚アレルギーについてもご質問があるようです。魚を注意して食べさせてみて、何らかの症状が出れば、それはその魚アレルギーの疑いありとして注意した方が良いと思います。ひとつの魚にアレルギーがあると他の魚にもアレルギーがある場合もありますが、食べられないものが数品目に限られる場合もあります。一般的には白身のタイやスズキなどからスタートすると良いといえます。

外食をすると時々、腹痛があるようですが、外食の場合にはさまざまなことを考えなければなりません。少量が隠し味として入っている場合や、予想もしない成分が混入している場合があります。その次が可能性は添加物です。防腐剤や乳化剤も人工甘味料などさまざまの入っている可能性があります。
そばに関して血液検査では抗体が低いということで、注意して少量ずつ食べても良いかもしれません。しかしお話しから判断すると複数のアレルギーを持っていらっしゃるので、不用意に与えるのはおやめなった方よいでしょう。

何の食品にしろ、きちんと食物負荷試験をやっておくと、あなたのご心配もかなり減るでしょう。
(8) 牛乳アレルギーがあり、牛乳3ミリグラム(ml ?)で何も症状が見られなかったが、6ミリグラム(ml ?)でアナフィラキシーになったという形に対するお答え:

どこの病院で負荷試験を行ったかが分かれば、より具体的ななお話しができます。
一般的には半年または1年後に血液検査をして、数値が下がっていれば、また負荷試験をする場合多いといえます。しかし、専門医でもアナフィラキシーの患者さんの負荷試験には極めて慎重です(私も)。
(9) 乳化剤に関するご質問:

乳化剤は化学物質であり卵蛋白は入っていません。ですから問題はありません.
2回目のお菓子を食べたところ発疹が出たということですが、しばらくお休みしてからまた試してみるとよいでしょう。
(10) 保育園の看護士さんへのお答えです。

当クリニックでは、食物負荷試験を行い、食べられるグラム数を各個人によって決めていきます。ですから通常は幼稚園への指示書には、過熱した卵は何グラムまでとか、製品は可などと書きます。
あなたがお困りの理由は、主治医がそのような指示書を書かないからでしょう。あなたの一存ではなかなか決めにくいことです。園長などと相談して、指示書をもらうような工夫をされるとよいでしょう。(当クリニックには指示書があります。よろしかったら、お出でください。ご遠慮なく!)
(11) アトピー性皮膚炎が良くなると喘息が悪くなり、その逆もあるということに対するお答えです。

このような現象はよく知られています。交代現象(シーソー現象)と呼ばれています。その説明としては、以下のようなものがあげられています。
医学的根拠はまだ証明されていませんか、アレルギー体質は症状として体のどこかに出たがっていると考えられます。したがって皮膚のアレルギーが抑えるれると、気道の方のアレルギーとして出てくる。つまり1種のもぐら叩きみたいなもので、こちらをたたけば、あちらが出てくるというように説明されています。きちんと治療するとだんだんとその頻度が減ると言われています。
(12) 母乳を与えています。子供が卵、乳製品のアレルギーです。親はそれらの製品を食べないほうがよいのでしょうか。今は半熟、生卵が控えています。という質問に対するお答えです。

講演でもお話しましたように、何か食品を食べて症状が出れば食物アレルギーです。穀物アレルギーかどうかは、皮膚検査や血液検査を行い良い、食物除去試験や負荷試験を行います。食物負荷試験により卵は何グラムまで食べられるようになるということが気にしますその次の段階で加熱の程度も決めていきます。ママの負荷テストに慣れた専門医とご相談されるのがよいでしょう。
(13) ステロイドの塗り薬についてのご質問にまとめてお答えします。

ステロイドは講演の際にお渡したパンフレットの中にあるように、症状が軽くなるに従い減量していきます(段階的減量)。
減量できない場合には何か理由があると考えて、ステロイドを塗るだけに頼らず、その原因について順番にチェックしていきます。
もちろん食物やハウスダストはまずチェックする項目ですか、これらを検討しても特に症状に変わりがないときには講演の際にを渡した図にありましたように、食物以外の原因やハウスダスト以外の原因がありますので、日常生活の再点検が必要です。
この際、検討項目は非常に多項目にわたり、また個人の生活の多様性があるので、慣れた専門医と相談されるのがよろしいでしょう。
(14) アトピー性皮膚炎の患者さんが気をつけるのは、水いぼ、トビヒ、やっかいなものではヘなルペス感染の際のカポジ水痘様発疹症です。
(15) 抗生剤を飲んだら体がかゆいといってコロンと寝てしまったというご質問に対する答え。

重症な薬アレルギーの症状に、呼吸困難になり意識を失うという症状はありますが、コロンと寝てしまうという症状はあまり見られません。
風邪薬の中に抗ヒスタミン薬という眠気を誘う成分が入っていたかもしれません。
その時を飲んだお薬の種類が全部分かればより具体的なお答えができるかもしれません。
(16) 私たちは残念ながら漢方医ではありませんので、漢方薬は補助療法として使用しています。その効き目には個人差ありますので断定しにくいのです。
(17) 以前に比べて水道水の塩素濃度は下がっているといわれています。さらに脱塩素したい場合には、フィルターをつけるのが1番効果的といわれています。
塩素を中和するために、お薬さらに入れれば、また別の皮膚刺激が起きるかもしれず、全くおすすめできません。
(18) アレルギーマーチが心配な方に対するお答え。

アレルギー専門医でなくても、あなたのアレルギーマーチが心配という悩みを、先生に問いかけてみて、親切な、納得のいく答えが返ってくれば、何科に限らずその先生と相談したらよいでしょう。
結婚相手と同じで、合う主治医を見つけることはなかなか難しい問題ではあります。
(19) ビタミンCシャワーについては医学的なデータはないようです。残念ながら良いとも悪いともお答えできません。
セラミドの入った保湿剤は化粧品扱いとなっています。残念ながら病院で出される処方薬の中には入っていません。      
以上