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HOME | Q&Aシステム | カテゴリー別 20.母乳・離乳 Q1~Q50

カテゴリー別Q&A


 
 
 

Q8 アレルギー用ミルクへの切り替えについて

 
お世話になっています。
先日はお忙しいところ、お電話でご指導いただきありがとうございました。
 
お電話でもお話させていただきましたが、あらためて説明させていただきます。
 
母乳からアレルギー用ミルクへの切り替えを試みたところ、最初のひとくちほどは飲んだものの、その後何度も試みましたが、まったく受けつけなくなりました(大泣きして眠る繰り返し)。一日目は麦茶と離乳食2回(しっかり食べました)、りんご果汁(50ml)を摂取し、母乳は与えていません。二日目は朝麦茶(50ml)を飲みましたが、元気がなくぐったりし、お腹がすいているはずなのに泣かず、起きていてもいつのまにかウトウトして、眠っていても足が冷たくなっていました。アレルギー用ミルクを試みたあと麦茶を与えたところ少し吐き、その後しばらくしてからおかゆを与えたところ、三口ほどでまた吐いてしまいました(このときは苦しそうな吐き方でした)。
 
この時点で先生にお電話差し上げまして、胃腸炎がはやっているので切り替えを中止し、母乳に戻すようご指導いただきました。そこで母乳を与えたところ夢中で飲んでぐっすり眠り、その後は嘔吐もなく徐々に元気になりましたので一安心しました。
 
今後、アレルギー用ミルクへの切り替えを再度試みなければいけないかと思うのですが、また前回のように具合が悪くなるのではと思うと躊躇してしまいます。また、単にお腹がすいて極端に元気がないだけなのか、または他の理由で具合が悪くなっているのかということの判断が大変難しいです。できれば他の方法でカルシウムを摂取する方法があれば思うのですが。。。お忙しい中恐れ入りますが、アドバイスいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
 

A8 牛乳アレルギー用ミルク

 
牛乳アレルギー用ミルクを飲んで吐く場合には、それが合わない可能性があります。
しかしながらそれ以外のものを飲ませても吐いてしまう場合には、今回のように胃腸炎を起こしていいるのではないかという可能性も否定できません。
 
今後の対策としては、元気になったら、もう1度牛乳アレルギー用ミルクを飲ませてみることです。その場合に自宅で実施するのが不安な場合には、お手数でもこちらのクリニックまでミルクなどを、持ってきていただき、様子を見ながら飲ませてせてみるのが、お勧めです。
 
それでも吐く場合には、牛乳アレルギー用ミルクを違うメーカーのものにしてみるなどの方法が考えられます。
 
カルシウムはカキがらカルシウム剤のように固形のもの(炭酸カルシウム)、は吸収が非常に悪いのです。カルシウムはタンパクと結合した状態が最も吸収がよいということは栄養学でのよく知られた事実です。この点から考えると離乳食が十分に進んでいない現在代用品でカルシウムを補うということはなかなか難しいといえるでしょう。
 
しかし、当クリニックには栄養相談の時間があります。月に2回、土曜日の午後ひとり20分で当クリニックの栄養士さんが、栄養指導を個人教授を致します。それに参加していただければ、栄養士さんから、そのような点についてのお話しをしてもらい、またあなたの質問に答えてもらえます。
 


Q7 混合ワクチンと離乳食について

 
現在の薬の状況は、
朝・・・全身にプロペト
夜・・・背中・お腹・ひじひざの裏・ほほに青、他はプロペト
にしています。まだ赤みはありますので、少しずつ減らすようにしたいのですが、なかなか時間がかかるようです。
 
さて、タイトルのように、そろそろ離乳食を始める時期と思い、診察にうかがった際に内容と時期についてご相談したいと思っております。
 
その際に、3種混合ワクチンはもうお願いできるのでしょうか?
それとも、6・7ヶ月検診の時でよいでしょうか?
(ちなみにBCGは昨年12/15でした)
 
伺う前に教えていただければ思い、メールさせていただきました。
どうぞ宜しくお願いいたします。
 

A7 離乳食

 
アレルギー体質のお子さんは離乳開始の目安は5ヵ月半です。
戦後、アメリカの影響が強かった日本では、離乳の開始がどんどん早まり、極端な場合は2-3ヶ月から開始しました。
その結果肥満児とアレルギー児が増えるということがわかり、数年前に上記の目安となりました。今月末を目安としてはいかがですか。
現在の皮膚の状態はいかがでか?次回拝見して、離乳のタイミングを決めましょう。
 
その際に三種混合ワクチンも体調がよければ摂取可能です。
 


Q6 離乳食でどのようにカルシウムを与えていけばよいか?

 
ご無沙汰しております。
Berkeleyでの生活にも慣れ、楽しんでいます。息子も毎日機嫌よく過ごしております。
 
おかげさまで日本を発つ前から肌の調子がどんどん良くなりステロイドが不要になりました!
渡米してからも状態はすこぶる良いままです。大変喜んでおります。
先生には様々な形でバックアップ態勢を整えて頂き安心して渡米できましたこと大変感謝しております。
 
今日はご報告をと思いメールをさせて頂いておりますがもしお時間がありましたら、離乳食でどのようにカルシウムを与えていけばよいかご指導頂けたらと思います。先生のご本の中に、卵アレルギーより乳アレルギーの子のカルシウム不足が心配だとあり生後10ヶ月の現在まだ歯が生えておりませんので心配になっています。
 
息子は卵と乳たんぱくにアレルギーがありますので離乳食では一切の卵・乳製品を排除しています。母乳はまだあげています。たんぱく質は豆腐・鮭・おふ・しらすを使用しています。その他の魚は入手しづらいです。どうぞよろしくお願い致します。
 

A6 カルシウム摂取

 
以下は栄養士さんからのお答えです。さらに、ご遠慮なく、追加のご質問をお寄せください。具体的な食事日記を数週分お送りいただくと、より具体的なお答えができると思います。
 
さて、ご質問の「カルシウム摂取」の件ですが、カルシウムの供給源としては、乳製品以外に
 
①大豆製品
②緑黄色野菜
③魚・小魚類
④海草・乾物類
と、4つのグループがあります。
 
これらの食品グループを積極的に献立に取り入れ、カルシウムの吸収を助けるビタミンDにも気を配るというのが原則です。
 
具体的にお伝えしますと
大豆製品は、利用なさっている豆腐のほか、凍り豆腐なども便利かと思います。
緑黄色野菜は、小松菜、ほうれん草、大根の葉など。
魚・小魚では、サクラエビ、じゃこ、食べる煮干などを粉末にして、ふりかけにするのもよろしいかと思います。海草・乾物類では、切干大根・ヒジキなどがあります。
 
ビタミンDはカツオ・いわし・さんま・ブリなどの魚類のほかに、キノコ類にも含まれています。
 
これらの食品で、入手可能なものを是非ご利用ください。
 


Q5 受診にあたり

 
4年程前より、温熱・寒冷蕁麻疹らしきものがあります。
皮膚科で薬を処方してもらっていましたが、妊娠してから、中断しています。現在授乳中ですが、治療できますか?以前、坑アレルギー剤を数種試しましたが、効いてるのかは不明でした。
 

A5 授乳と薬

 
母乳の中には母親が内服した薬の数%が出ます。
 
7週末までの胎児(受精卵)とは異なり、出生した小児には薬を排出する機能があるため、抗がん剤やホルモン剤などの薬でなければ、母親が内服しても、問題はおきにくいといえます。
 
むしろ、母親の健康をまず第一に考えたほうがよいでしょう。薬によっては、妊婦ですら使用できるものもあります。今までお使いになった薬の名前がわかれば、今後の方針も決めやすいと思います。
 


Q4 離乳食の時期とアレルギーの関係について

 
4ヶ月になる娘がいます。私はアトピー性皮膚炎・鼻炎、夫も鼻炎があり、娘のアレルギーを心配しております。
 
新聞等で、「アレルギーの原因は早期の離乳食や果汁にある。ミルク・母乳以外を与えるのは1歳以降がよい」といった内容を何度か見たことがあります。しかし母子手帳や育児本には3ヶ月頃果汁・5ヶ月頃離乳食をはじめるように書いてあります。3ヶ月になったころ一時期果汁を与えていましたが、この記事をみてから、ミルク以外飲ませていません。今後果汁や離乳食をどうすべきか非常に迷っています。どのようにお考えでしょうか?
 
※今のところ娘は顔と足(主に膝の裏)に湿疹(乳児湿疹と診断)ができていますがそれほどひどくはない状態です。
 

A4 アレルギーと離乳食

 
戦後日本の離乳食は、アメリカの影響を受けてどんどん早い時期から開始するようになりました。その結果、極端な場合には2カ月から果汁などを始めるというやり方もありました。しかしながら離乳食の開始時期をどんどん早めた結果、アレルギーのお子さんが増えたり、肥満児が増えたりするという疑いが強くなったために、数年前に厚生労働省が、初めて離乳食の開始時期を遅らせるような指示を出すようになりました。

現在アレルギー専門医が考えている離乳食の目安は以下のようです。

家族(両親、兄弟)にアレルギー体質の患者さんがいて、本人のアレルギー疾患、例えばアトピー性皮膚炎、カゼを引くとゼイゼイするなどの場合には、離乳食の開始は5カ月半以降、あとは6キロ以上をひとつの目安となる。少なくともそれ以前には母乳やミルク以外には与えないという方法が一般的です。

離乳食の開始の時期は、その時代の考え方により変化か見られるのです。それは育児は科学ではないので、それまでの民族の習慣、歴史的な食生活などに影響を受けるので、本により内容に差があるのはやむを得ないのです。

例えば、ある国では2ヶ月から蜂蜜をなめさせることから離乳を始める人々がいます。一方、日本では乳児に蜂蜜を与えると重大な消化器の病気になるという人々もいます。

あなたがお読みになった育児書により開始の時期が異なることは今、ご説明したような背景があるためといえるでしょう。

さてお子さんの離乳食の開始、この問題について熟知したアレルギー専門医と相談されると良いでしょう。
 


Q3 離乳食

 
お久しぶりでございます。娘の肌状態はおかげさまでずいぶんと、落ち着いてます。離乳食も最近肉魚等のスープで たんぱく質を 試しましたが問題はないようでした。つぎは魚・肉そのものを少しずつ試していく予定です。大豆はまだ試していません。まだ母乳なのですが母親がそば・パインナッツ(松の実)を食べることはできますか?そば・ナッツ類は 食べないほうがよいのですか?お忙しいところすみませんがよろしくお願いいたします。

東京はだいぶ涼しくなったそうですね。ここはまだまだ暑くて43度の日もあります。9月もまだ暑いらしいです・・・先生は素敵な夏休みでしたか?どうぞお体に気をつけて がんばってくださいね。
 

A3 母乳とアレルギー

 
現在、皮膚症状が安定していれば、何を食べても良いのです。松の実は普通に食べてよいですが、ソバは気をつけて召しがってください。
 
松の実は少量を週2回くらいから試してください。ソバは手打ちソバの場合、そば蛋白の含有量が多いので特に注意しましょう。第1回目は一口が良いでしょう。既製品の場合は小麦粉などの混ぜ物がおおいので、もう少し多くしてもOKでしょう。
 
最後に、両方を一緒に食べないようにしましょう。万一、皮膚症状が出た時に、どちらが原因か分らなくなりますので。念のため!
 
8/29 お礼メール
さっそくのお返事どうもありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。
 


Q2 母乳を続けるべきか

 
12ヶ月の子供についてです。
母乳育児を続けるか悩んでいます。母乳はアレルギー体質を改善するのでしょうか。
生後90日くらいから肌が荒れはじめ、5ヶ月で血液検査の結果、卵アレルギー(クラス5)とわかりました。また総IgE値が261で乳児にしては高いと言われました。現在は完全に卵を除去し(まだ母乳を飲んでいるため母親も)皮膚の状態も、顔や膝の裏が赤い程度に落ち着いています。
 
しかし、祖母に2,3日預ける度に、肌がすべすべになって帰ってくることから、卵以外にも母乳の成分で反応を起こしているのでは、と疑っています。
小児科の先生に「アレルギー体質の子供には、母乳育児を続けるべきだ」と伺い、現在1日1回母乳を続けていますが、長期的に意味がないようなら卒乳したいと考えています。ご指導ください。
 

A2 母乳とアレルギー

 
お子さんに何らかのアレルギー体質があれば、母乳栄養が絶対であるということは変わらずしも正しくありません
 
それは授乳中の母親が食べたものの一部分, または母乳の中に含まれるある種類の白血球が、経口的にお子さんの体に入るとなんらかのアレルギー症状を引き起こす場合もあるということは、医学的事実をして認められているからです。
 
母乳で赤ちゃんをそだてるということには、メリットがいくつかあります。まず第一は初乳です。初乳中には細菌感染に対して赤ちゃんを守る物質が多く含まれているために、初乳を飲ませることは意味があります。2番目は母乳栄養により形成される母と子供の関係、言い換えると母児関係といいますが、この構築です。
 
母児関係の構築はもう5カ月になれば十分に、あなたとお子さんの間に形成されているといえます。従って現在母乳を中止することによりこの関係に大きな支障をきたすということはまずないといえます。
 
さらに実家にお子さんをお預けになると皮膚がつるつるになるということは、あなたの母乳の中に皮膚を刺激する何らかの物質または細胞が入っているために、これを人工栄養にして母乳摂取量全く中断すると皮膚がつるつるになることを示唆しています。
 
以上のことから、そろそろ母乳をお止めになってもよろしいかと思います。
 


Q1 穀物アレルギー

 
5ヵ月の乳児ですが、重湯から離乳食を開始したところ、摂取1時間後ぐらいに顔面に発疹がでます。もう一度繰り返したのですが、同様に発疹がでました。このような場合、離乳食をどのように進めていけばよいのでしょうか。また、コメに関しては今後どのように摂取すればよいのでしょうか。よろしくお願いします。
 

A1 離乳食と発疹

 
湿疹の原因のすべてが食物ではありませんが、状況からすると、まず食物アレルギーを疑うのは、診断の順序として、この月例なら当然でしょう。
 
食物アレルギーはこのHPのILLNESSのなかの、食物アレルギーの診断をお読みください。
疑わしい食物を7-10日の間、完全に中止します。それで、症状が出なければ、その食物を疑います。 次にまた食べさせ見ます。アレルギーがショック型でなく皮膚炎型ならば自宅で注意しながら出来ます。
 
離乳食の内容はお米だけでしょうか?
この時期は離乳食からの栄養はあまり無いので、あわてる必要はありません。まず、上記の食物除去テスト、負荷テストを行い様子を見てください。